8月31日が予定日だったミコ。兄達の新学期の関係で、できれば夏休み中に生まれて欲しかった。
前駆陣痛が予定日1ヶ月前からあって、いつもママをドキドキさせていたミコ。
でもママもかなりミコに無理をさせたよね。予定日3週間くらい前からは、
1時間くらい歩き回った後、マンションを4階まで階段を上り下り。
10往復くらいしたっけ。真夏の猛暑の中、ママも辛かったけど、ミコもきっと辛かったよね。


8月17日。
朝からなんとなく変な感じを感じていた。なにと言われるとわからないんだけど、なんとなく予感という感じ。
この日は土曜日。珍しくパパが土日連休だった。両日中に生まれてくれないかなと願っていた。

午後、水が降りてくる感じがした。兄達は、2人とも高位破水から始まったお産。「きた」と思った。
パパにその事を告げ、実家に電話。父母に来て貰い、父に連れられて実家に行く兄達2人の背中を見送った。
私は、パパと母と病院に向かう。
内診の結果、破水には間違いないけれどまだ羊水はたくさんあるし、陣痛はついてない状態。
一旦家に帰って、夜に入院することになる。
感染止めの薬を飲んで、いざ出陣。私は「今日中に生むぞ!」とやる気満々だった(笑)。

入院しても、一向に進まない陣痛。取りあえず病室に入り、パパも泊まってくれることになった。
夜中中、15〜20分間隔で訪れる陣痛の波に眠ることができない。
ソファーベッドでいびきをかいてるパパを起こさなくても我慢できる程度の陣痛。。


8月18日
朝5時に内診。子宮口5cm開大。
助産婦さんが何か刺激をしたらしく、今までとは比べ物にならないくらい一気に陣痛が強くなる。
間隔は3分くらい。パパがその都度時間を計ってくれる。

6時前、分娩室に移動。子宮口4指半大と言われ、先生がくる。
でも、子宮口は全開になっても、赤ちゃんはなかなか降りてこない。先生も難しい顔になる。
いきむことで少しずつ赤ちゃんをおろす。これがかなり辛い!!
いきみがこないのにいきむ事がこれほど辛いとは・・・!
何回何十回いきんだだろうか。子宮口の一部が前回のお産の影響か硬くなってるところがあったらしく、
そこをなかなか赤ちゃんの頭が通過できない。
先生と助産婦さんに励まされながら何度もいきむ。
その頃には、立会いの予定ではなかったパパが分娩室に来ていた。
陣痛の間隔がこの時でも3分くらいにしか縮まっていないので、
一回の陣痛の波で6回ほどいきむことになり続かない。
3回目のお産で始めて弱音を吐く。
今まで絶対言うまいと心に決めていた「痛い」という言葉を初めて何度も発していた。
点滴と酸素がつけられた。途中、赤ちゃんの心音が消えて、私はパニック状態に陥った。
先生に、落ち着いて鼻呼吸するように言われ、我にかえる。

何度ももうダメ、もう嫌と言いながらいきむ。「お願い!」と思った瞬間、先生が吸引で赤ちゃんを出そうと試みた。
けれどへその緒が首に巻いていて出られない。
先生が解いてくれて最後のいきみでやっと生まれてくれた。


8/18AM7:16 2998g 48cm ミコ誕生。透き通るような肌の、とても色の白い赤ちゃん。
ミコと会った第一印象は、「あー髪の毛いっぱいあるぅ」だった(笑)


ミコ。ずっとずっと、あなたに会いたかった。あなたに会うことを、ずっと夢見てきた。
ママのところに来てくれてありがとう。ママを選んでくれてありがとう。

生まれてきてくれて、ありがとう。